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好きな音楽について語ります。

Enjoy Music Club 「Forever」

ENJOY MUSIC CLUB 'FOREVER'

  明日も仕事かー。なんだかなー。休みの日は買い物とかしてる。海外旅行とか行きたいな。でもなかなかスケジュールがなあ。お金もかかるしね。てか、自分今のままでいいのかな。本当にやりたいことをすべきではないのか?でもやりたいことって何だ?このままなんとなく仕事して一生を過ごすのか?でも自分で何か始める?何を?上手くいくの?
 
 そんな悩める2015年の若者たちに、日々の生活を彩る最高の音楽が登場した。それがEnjoy Music Club 「Forever」。EとMとCの三人組からなるこのラップグループは、アルバムの中でひたすら楽しいグッドミュージックを追求しているラップと聞くとなんとなく敬遠してしまう人もいるかもしれませんが、心配ご無用。ハードな生い立ちとか、刺青とか、ドラッグとか、犯罪とか、そういった要素一切ございません。私もヒップホップとか全然興味無いですが、EMCはさらっと引っかかりなく聴けちゃいます。だって、スペシャルサンクスの欄に大瀧詠一シュガーベイブ小沢健二ブライアンウィルソンですよ。間違いないでしょ。もうこれだけですきになっちゃうでしょ。
 
 で、トラックが本当に素晴らしい。思い出野郎AチームというEMCの友達のファンクバンドや、homecomingsとかが演奏に参加してて、とてもいい味だしてます。思い出野郎Aチームの方は特に、リズム隊がバシッと固めて、ギターのカッティングとエレピにサックス、トランペットが混ざり合ってて。
 その只々グッドな音楽に乗せてクラブいっても馴染めねーあの娘とも上手くいかねーみたいなラップする訳です。↓

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 ラップにはなんとなく興味はあったけど、YouTubeで聴いてもなんか自分に合わないな〜と思ってた。だから、こういうラップが本当に聴きたかったんだよ!
 
 そして、歌詞も共感できる内容ばっかりです。三曲目"EMCトラベル"は、旅行とか行きたいけど、PCで旅先とか調べるだけで満足しちゃったぜ、結局どこも行ってねーって曲だし、六曲目"いいトゥモロー"は明日休みだぜーと録画した番組観たりゴリラーマン読んだりしながら、部屋でダラダラする曲だし。
 結局何もせずに、ダラダラしてるんですよね。でも、そんな日常をさも楽しげに描写する。そこが、いいですよね。普段、仕事とかあるし、嫌になることもある。それは9曲目"WORKER'S DELIGHT feat.PR0P0SE"という曲で描かれています。
 それでも、日々の生活で、自分なりの楽しみを見つけ、それを自分の出来る範囲で楽しむ。それって今の時代の人生を楽しむコツなのかもしれません。
 
 なんだか、このアルバムを聴くと、すごく楽な気分になるんですよね。肩の力が抜けるというか。ああ、こんな自分の人生でも悪くないなって思えます。
 
 ちょっとでもしんどい思いしてる全ての若者へ、この音楽が届きますように。エンジョイミュージックしようよ。
 
EMC公式サイトはこちら

Mike Lundy 「The Rhythm of Life/Tropic lightning(7")」

MIKE LUNDY / マイク・ランディ / RHYTHM OF LIFE / TROPIC LIGHTNING (7")

 今年の3月に旅行でハワイに行ってきました。最高でした。ワイキキ周辺に滞在したのですが、道行く人、全てがリラックスしていて、ハワイで過ごす時間をそれぞれ楽しんでいて…それがとても素敵でしたね。
 
 そんなハワイで1980年に発表されたとあるアルバムから、今年表題曲が7inchでリイシューされました。それがMike Lundy 「The Rhythm of Life/Tropic lightning(7")」。リイシューしたのはAloha got soulというレーベル。ロジャー・ボンさんという27歳の方がやってるそうです。ロジャーさんはオアフ島出身のDJ/ブロガーで、DJ MUROのハワイアンブレイクスを聴いて衝撃を受けて以来、ハワイのソウル、ファンクの虜となり、情報交換の場としてブログを始め、大きな反響があり、こんなにハワイの音楽求めてくれる人いるんだ、じゃあ俺がレコードリイシューしたる、って経緯でレーベルを立ち上げたそうな。
 
 で、今回の7inch。A面The Rhythm of Lifeはファンキーなベースラインにソウルフルなボーカルが乗っているのですが、エモーショナルになりすぎず、どこかクールな気もして。そこが気に入ってます。じわじわ熱くなる感じね。
 B面Tropic lightningは落ち着いたスローなナンバー。ハワイで見た夜の浜辺に照らされるヤシの木を思い出しました。
  2曲とも管楽器が入ってないのがいいです。余計な物を削ぎ落としてて、かっこいい。
 こんなファンキーで熱のある素晴らしい楽曲が、小さな南国ハワイで生まれていたなんて驚きですね。恐るべしハワイ。ちなみにアルバムのクオリティーを上げるために製作費の大部分をつぎ込んだため、プロモーションに使うお金が残らなかったそうです。そのエピソードからもMike Lundyの絶対いい音楽作ってやる、という気概がうかがえていいですね。
 
 
 
という訳で、この音楽を発掘してくれたDJ MUROさんロジャー・ボンさんありがとう。そしてもちろんMike Lundyさんも。マハロFromジャパン。
また、アルバムもつい先日発売されたみたいなんでみなさんよかったらきいてみてください。